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Outlookがリニューアル 使い勝手は・・・

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Microsoftは、新しい機能を搭載したOutlookを2024年8月1日から一般提供を開始しました。

2024年末には、Windowsの標準アプリである「メール」と「カレンダー」が新しいOutlookに統合されました。その結果、従来のWindowsメールは2024年12月31日にサポートが終了し、メールの送受信ができなくなっています。これらの変更は、利便性の向上のために考えられたものとされています。

とはいえ、Office特有の多機能さと、 ビジネス用途中心の設計になっているので、個人ユーザには分かりにくいことがたくさんあります。

新Outlookは、Windows 10 と Windows11 で利用できます。

Windows10では最新のアップデートで、最近購入したパソコンのWindows 11の最新バージョンでは、すでに新しいOutlookがインストールされています。

新しいOutlookは、従来のメールと従来のOutlookが統合されたものになっています

従来の「メール」アプリは、2024年末で強制的に「新しいOutlook」に置き換わったようです
従来の永続版(買い切り型)「Outlook」は以下のようになっています
【サポートが終了する時期】
 Office 2016・2019:2025年10月14日
 Office 2021:2026年10月13日
 Office 2024:2029年10月9日

 

新しいOutlook for Windows で自身のアカウントがサポートされている場合は、従来の Outlook の右上に [ 新しい Outlook をお試しください] のトグルが表示されます。 このトグルをオンにすると、新しいアプリがダウンロードされ、プレビューに切り替えることができます。

右上隅の [新しい Outlook を試す] トグルを示す画像。

新しい Outlook for Windows は、 で既定の送信アカウントとして設定したアカウント Outlook起動します。 Outlook で自動的にサインインできない場合は、アカウントを手動で入力してサインインします。

新しい Outlook に切り替えるのが初めての場合は、従来の Outlook for Windows から設定を引き継ぐよう求められます。 インポート設定を表示する場合は [ 設定のインポート] を選択するか、[スキップ] を選択 します。 インポートされる設定の詳細については、
Microsoft 公式サイト「新しい Outlook for Windows に設定を移行する」を参照してください。


ここからOutlookユーザーの方に、できるだけわかりやすく説明していきましょう。

 

Microsoft Outlookって何?


Microsoft Outlookは、メールの送受信、スケジュール管理、タスク管理、連絡先の管理などができる多機能なソフトウェアです。サブスクリプション型の「Microsoft 365」や、買い切り型の永続ライセンス版にも含まれています。

OutlookはWindows版・Mac版があり、スマートフォンやタブレット向けの専用アプリも提供されています。そのため、PCだけでなく、外出先からもメールやスケジュールを確認できます。

企業などのビジネスシーンで広く利用されていますが、シニアや初心者の方にも便利な機能が多く搭載されています。例えば、メールの誤送信を防ぐ「送信の取り消し」機能や、予定を簡単に管理できるカレンダー機能などがあります。

Outlookを活用すれば、メールや予定の管理を一元化でき、効率的に情報を整理できます。ビジネスだけでなく、個人のスケジュール管理にも役立つツールです。

  1. メールの送受信 :
    Outlookは、複数のメールアカウントを一元管理できるため、プライベートと仕事用のメールを効率的に整理できます。
  2. カレンダー機能 :
    会議や予定を簡単に管理でき、他のユーザーとスケジュールを共有することも可能です。
  3. タスク管理 ;
    日々のタスク(作業や仕事)を登録し、締め切りを設定することで、効率的に進めることができます。
  4. 連絡先の管理 :
    アドレス帳として使うことができ、メールや電話番号を整理して管理できます。
  5. 検索機能 :
    過去のメールや予定を迅速に見つけるための強力な検索機能が搭載されています。
     

新しい機能

  1. AIアシスタント機能 :
    新しいOutlookは、 AI ( Copilot ) の機能を使って、メールの整理や検索を楽にしてくれます。
    またメールの下書き作成、要件日時を提案、定型文を自動生成するなどの活用ができます。

          

    ただし、

    Microsoft365のサブスクリプションを利用している
    職場または学校のアカウントと、Outlook.com、hotmail.com、live.com、msn.com
    のメール アドレスを使用している

    などの条件があります

    Gmail、Yahoo、iCloud などのサードパーティのメール、プロバイダーのアカウントを使用している Microsoft アカウントは Outlook を引き続き使用できますが、Outlook の Copilot 機能は利用できません。
     
  2. 簡単なインターフェイス :
    使用者がよりわかりやすく操作できるようにインターフェイス(操作しやすい設計)が改善されています。アイコンやメニューの配置が改善され、見やすくなっています。
  3. モバイル等での機能向上 :
    携帯電話やタブレットでも、同じ使い心地で対応しています。軽量化されたアプリで、快適に動作します。
     

廃止されるアプリと機能

 
新しいOutlookの登場に伴い、一部の従来のアプリや機能が利用できなくなります。以下はその主な例です:

  1. 従来のOutlookアプリ(デスクトップ版):
    新しいOutlookに完全移行する計画が進められており、古いバージョンのOutlookアプリは段階的にサポート終了となります。( 2029年に終了予定 )
  2. メール同期の旧プロトコル(メールの通信規格) :
    新しいOutlookでは、やがて古いメール受信方式(POP3など)が利用できなくなる可能性があります。このため、IMAPやExchangeといった最新のメールプロトコル(規格)への移行が強く推奨されています。

    古い方式は将来的にサポートが終了するため、新しい方式に切り替える必要があります。
    新しい方式は、リアルタイムでの同期や、複数デバイスでの利用が容易であり、より多くの機能が提供されるため、利便性が向上します。
  3. 特定のカスタマイズ機能 :
    古いOutlookで使っていた特別な機能やアプリ(カスタムアドインや拡張機能)が、新しいバージョンでは使えなくなることがあります。つまり、昔のOutlookで便利だったものが、新しいOutlookでは使えないかもしれないということです。新しいバージョンでは、別の方法や新しい機能を使うことになるかもしれません。
     

利用環境に応じた対応方法

 
新しいOutlookは主にMicrosoft 365のサブスクリプションで提供されています。従来のOffice統合版(永続ライセンス版)を使用している場合は、以下の点に注意してください:

  1. 新しい機能の利用にはMicrosoft 365が必要 :
    新しいOutlookの多くの機能は、Microsoft 365のみで利用可能です。
    永続ライセンス版では利用できない場合があるため、必要に応じてMicrosoft 365への移行を検討する必要があります。
  2. 従来版の利用継続 :
    永続ライセンス版Office(買い切り型)のOutlookは引き続き使用できますが、アップデートやサポートが限定されます。新しい機能を利用したい場合は、Microsoft 365の導入が推奨されています。
  3. サポート終了時期の確認 :
    現在使用中のOffice統合版、または単体で使用している場合は、サポート終了時期を確認し、必要に応じて最新バージョンへの移行計画を立てましょう。

    サポートが終了すると、テクニカルサポート、ソフトウェア更新プログラム、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなります。

    Office 2016、2019は2025年10月14日にサポート終了
    Office 2021は2026年10月13日にサポート終了
    Office 2024は2029年10月9日にサポート終了

    ※ 2024版以降の永続型Officeの発売やサポート体勢についてのアナウンスは今のところ不明です。
     
  4. 「メール」機能しか使っていない場合
    カレンダー、タスク管理、連絡先などの機能は使っていないという方は、他のメールサービスに変更する方法もあります。

    Gメール、Yahooメール、iCloud Mail、Thunderbird、Sylpheed、sparkなどが挙げられます。
    設定や移行などに少し手間がかかりますが、詳しくは講習会でご相談ください。
     

アップデート方法

 
新しいOutlookを使用するには、WindowsやMacのアプリを最新バージョンにアップデートしてください。サブスクリプションやOffice 365のアップデートや再契約が必要な場合もありますので、あらかじめ確認しましょう。
 

Outlook を以前のバージョンに戻すには、「従来の Outlook に戻す」機能を使用します。

【1.通常手順】

  1. Outlook アプリケーションメニューから「ヘルプ」をクリックします。
  2. 「従来の Outlook に戻す」を選択します。(このボタンが表示されない場合は、戻せないということになります。)
  3. 質問が表示されたら、可能な範囲で回答し「送信」(または「元に戻す」)をクリックします。

 
【2.サブスク版 Microsoft 365での手順】

※ 機器の環境やソフトのバージョンによって、画面の表示が異なる場合や、もとのバージョンに戻せないことがあります。

 

まとめ

 
Outlookユーザーにとって、Microsoft Outlookは、さらに便利に、シンプルになったようです。
この機会に、メールソフトについてさらにスキルアップを図っていきましょう。


▶︎ 新Outlookについて、さらに詳しく知りたい方はこちらのマイクロソフト公式ページをご覧ください。

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/outlook/outlook-for-windows

 

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