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Canvaの無料プランで画像・写真を活用しよう

記事

Canva(キャンバ)は、2012年にオーストラリアで誕生した、世界中で2億5,000万人以上が使っている無料のデザインツールです。

パソコンやスマホ、タブレットからオンラインで利用でき、チラシやポスター、SNS投稿、名刺、動画などを、誰もが簡単に、専門家並みの見映えで作ることができます。

豊富なテンプレートや素材を選んで、文字や色を入れ替えるだけ。高価なソフトや特別な知識は不要です。「わー、こんなことまでできるんだ!」という発見がきっと見つかります。

スマホ・パソコンお助け隊の講習会でも質問をいただくようになっています。
以下、Canvaの特徴と、始め方をわかりやすく解説していきます。

お絵描きもできる!

Canva(キャンバ)ってなに?

デザインためのソフトやサービスはたくさんありますが、「Canva(キャンバ)」は、「誰もが身近なアイテムを、簡単に見栄え良くデザインできるように」という目的で開発されています。

Webアプリなので、インストールの必要がなく、インターネット環境があればオンライン上でデザインを制作・編集できます。

またAndroidとiPhone/iPad向けのアプリが用意されているため、一度アカウントを作ってしまえば、PCで制作したデザインを移動中にスマホやタブレットから編集・閲覧することも可能です。

ただし、スマホアプリでのデザイン編集にも、基本的には通信環境が必要になります。
オフライン状態でも編集自体は可能ですが、テンプレートの読み込み、素材の追加、そしてデザインの保存にはインターネット接続が必須です。

無料のプランでも、たくさんの素材や機能が使えて、期限なくずっと使い続けることができます。

いままでありきたりのもので我慢していた人も、難しい操作や専門的な知識がなくても、まるでプロのように個性あふれる作品を作れるようになります。

チラシ、ポスター、SNS投稿画像・動画、名刺、さまざまな資料まで作れてしまう便利なツールなのです。
 

Canvaの人気の秘密

テンプレートで簡単にデザイン

多くのユーザーから支持される理由の一つが、膨大な数の素材にアクセスできることです。無料で利用できる写真、イラスト、アイコン、フォントが多数揃っていて、そしてなにより、たくさんの素晴らしいテンプレート( ひな形 )が用意されていることです。

たくさんの「チラシ」 のテンプレート!


「私はセンスがないから無理!」「デザインなんてやったことがない!」という方でも大丈夫。
始めてみると、デザインすることの楽しさが手放せなくなるに違いありせん。

豊富に用意されたテンプレートや写真素材、イラスト、フォントを選んで、文字やイラスト、写真を入れ替えるだけで、気軽に、楽しく、あっという間に「自分だけの作品」をつくることができます。
 

無料ですぐ始められる・・・ずっと無料でもOK!

特別なソフトを買ったり、高価な機材をそろえたりしなくても、パソコンやスマホ・タブレットがあれば大丈夫。必要なのはWebアプリなのでインターネットと、利用者登録をすれば誰でも簡単に始められます。

無料プランがあり、素材や機能に少し制限がありますが、とにかく高品質の使える素材が多いので通常の利用では十分でしょう。
使い方に慣れて、もっとレベルアップをしたいなと感じたときに、有料プランにアップするのが良いと思います。

機能Canva 無料版Canva Pro(個人向け)
料金(月額・年額)無料 (利用期限なし)月払い:約1,180 円(税込)/年払い:約8,300 円(=月額約691 円)※最新値下げ後
素材数・テンプレートテンプレートは200万点以上、素材は450万点以上の写真とグラフィックテンプレート無制限、
素材「1.4億点以上」と桁違いの豊富さ
背景削除機能利用不可
Pro版トライアルで、アプリ「Background Eraser」を使用すると、解除後も継続して
(無料版でも)背景を削除可能
ワンクリックで背景を削除できる(制限なし)
サイズ変更(マジックリサイズ)利用不可
(手動では可)
可能(ワンクリックで他形式へのリサイズ)
AIツールの利用AI画像生成は生涯で50回、
AI動画生成は月5回まで、
AI音声生成は無制限、
AI文章生成は生涯50回まで
AI生成ツール多数・使用制限なし(Dream Labなど)
クラウドストレージ容量5 GBまで1 TBまで(チーム含む全Proユーザー)
商用利用一部制限あり(編集してオリジナル性を高くし、十分な改変が加えられている場合に限られる)全ての素材が商用OK

(注1) AIツールの「生涯」というのは「無料プランで利用している間」の意味です。
(注2) この表の内容はCanvaが随時変更することがあります。

 

Canvaでできること

「何かを素敵なデザインで作りたいと」思ったら、Canvaでできることはたくさんあります。
Canvaのプランリストの最上部には、このように書かれています。

あらゆるものをデザインして、アイディアを形にしましょう。
費用は不要、創造性だけご用意ください。


では始めていきましょう。

1. SNS投稿用の画像が作れる

  • Instagram・Facebook・X(旧Twitter)などにぴったりのサイズが選べる
  • テンプレートが豊富で、写真+文字を入れ替えるだけで完成
  • 誕生日、季節の挨拶、旅行の思い出などの投稿に最適

2. チラシ・ポスターが作れる

  • 地域イベント、講座案内、バザーのお知らせなどに活用
  • A4・B5サイズのテンプレートが多数あり、印刷も注文可
  • QRコードや地図の挿入も簡単!

3. オリジナルのTシャツ・マグカップ・トートバッグなどを作れる

私が家族にプレゼントしたマグカップ
(サイド2カ所プリント)
送料込みで1650円でした
  • 自分の写真やイラスト、無料の素材とテンプレートで世界に1つのプレゼントが
  • 注文もできて配送もしてくれる(価格はリーズナブル)

4. 名刺・ショップカードの作成

  • 趣味の教室や副業にも断然役立つ
  • オリジナルロゴや写真を入れて、自分だけの印象に残る名刺が作れる

5. プレゼン資料・学習資料の作成

  • スライド形式でプレゼンや講義資料をわかりやすく、きれいにまとめられる
  • グラフや表、アイコンも使える
  • 印刷用PDFや画面表示用にも最適な形式で保存できる

6. 挨拶状・カード・案内文のデザイン

  • 季節のご挨拶、結婚・出産・転居などのお知らせに
  • はがきや色々なサイズで印刷可能
  • 写真付きであたたかいメッセージを伝えられる

7. フォトアルバム・思い出ブックの作成

  • 家族旅行、子どもの成長記録、思い出の写真を1冊にまとめられる
  • ページごとにレイアウトを自由に変更できる
  • 印刷してプレゼントにもおすすめ
  • フォトムービーで思い出を共有できる

8. ロゴ・バナー・Web素材も簡単作成

  • ブログやホームページのヘッダー画像、ロゴなども作れる
  • デザイン初心者でもテンプレートを使って安心

9. ペイントお絵描きができる

  • ペイントお絵描きでデザインの幅が広がります
  • ペン+タブがあればさらに快調に

10. AI機能で劇的に便利に!

  • Magic Design:写真やキーワードから自動でデザイン提案
  • Magic Write:文章を自動で作成・整えてくれる
  • 翻訳ツール:テキストをワンクリックで外国語に変換

できること全てをまとめています。下のバナーをクリックしてご覧ください。

< 無料プラン・有料プラン合わせたすべてのカテゴリー >

1. ソーシャル&Webコンテンツ

  • SNS用グラフィック(Instagram投稿やストーリー、Facebookカバー、Twitter/Xヘッダーなど)
  • YouTubeサムネイル、ブログバナー、Webサイトヘッダー、メールマガジンのデザインなど

2. 印刷物&プロモーション素材

  • ポスター、チラシ、パンフレット、名刺、ロゴ、商品ラベル、価格表、パンフレット(三つ折りなど)、メニュー表、ギフトタグ、ラベル等

3. 文書・資料・教育コンテンツ

  • レジュメ/CV、ポートフォリオ、ニュースレター、企画書、提案書、ドキュメント、証明書など
  • 教育用資料(インフォグラフィック、クラススケジュール、フラッシュカード、練習問題、アルバム、学習計画表、教材関連など)

4. イベント関連アイテム

  • 招待状、プログラム、名札、チケット、案内板など

5. ビデオ・アニメーション系コンテンツ

  • ショート動画、プロモーションビデオ、教育動画、GIF、アニメーション、ソーシャル用映像素材(リール、ストーリー、YouTubeショート等)、AIジェネレートビデオ、音楽やテキスト付き動画など

6. 文書作成・ホワイトボード・Webページ

  • Canva Doc(企画書や営業文書、プレゼン埋め込み可能な文書)
  • オンラインホワイトボード(付箋、図形、タイマー付きなど)
  • ホームページ・ランディングページ制作(レスポンシブ対応、無料ドメイン取得可)

7. 技術ベースのフォーマットリスト(テンプレート分類)

  • A4文書、カード類(誕生日カード・招待状)、ブログバナー、本の表紙、しおり、カレンダー、証明書、メールヘッダー、Etsy向けカバー・アイコン、Facebook広告/投稿、フライヤー、インフォグラフィック、Instagram投稿/ストーリー、請求書、ラベルなど

 

Canvaはこんな人におすすめ!

利用者タイプ活用例
初心者・シニア・趣味の記録、案内チラシ、SNS画像づくり
・SNS投稿・チラシ作成・名刺作成などをおしゃれに簡単に
・趣味の活動・地域の案内・お知らせ文書に写真をプラスして魅力アップ
教室・グループ活動イベントチラシ、名簿、スライド、写真集
副業・個人事業主無料素材で、名刺・POP・商品説明・インスタ投稿素材を作成
家族・友人へのプレゼント無料素材でオリジナルカレンダー、思い出アルバム、メッセージカード、オリジナルカップなど

◎ 使っているうちにいろいろな使い方・用途が発見できるようになります!

 

Canvaのはじめ方

1.公式サイトでアカウントを作成します ・・・サービス利用者になるための登録です。クレジットカードなど支払いに関するの登録はありません。
ここから→ https://www.canva.com/

2.メールアドレスでの登録はもちろん、GoogleやFacebookなど、外部アカウントとも連携できます。
3.ここでは、ご自分のメールアドレスで登録する方法で説明します。

[無料で始める]から[メールアドレスで続行]をクリックします

3.メールアドレスを入力

メールアドレスを入力して[続行]をクリック

4.メールアドレスと任意のパスワードを入力します。(Canva専用のパスワードで、もとのメールパスワードではありません)

入力したら[開始する]をクリック

5.登録したメールアドレスにコードが送信されるので、それをCanvaのページにに戻って、入力します。

6.コードを入力すると、Canvaの利用目的を聞かれます。審査などに使われることはないので、
適当に選択してもまったく大丈夫。

7.まずは個人で使いたい場合は、右上の[後で]をクリックしましょう。あとからチームを作成することもできます。

8.その後、有料プランの無料トライアル 案内メール通知の設定案内がくるので、任意で設定します。
これで会員登録は完了です!
 
(有料プランの無料トライアルは通常は30日間無料で全機能を利用できます。ほとんど常に行っていますので、無料でまずしっかり慣れてから、試用してみましょう)

ちなみに、Canvaはスマートフォンの無料アプリもあります。アプリをダウロードしたら、
同じメールアドレス・パスワードを使えばパソコンとデータを同期できます。
(スマホアプリで使う場合は、モバイル通信量に注意しましょう)

 

ここから始めよう(初めの使い方)

Canvaを初めて使う場合は、中央の「デザイン一覧」部分から始めましょう。

❶の入力BOXにあなたが入れたキーワードや作成したいものの名称などをもとに、最適なテンプレートが多数表示されます。その中の気に入ったものを選んで、カスタマイズを開始します。
「空白から作る」ことももちろん可能です。
 ※カスタマイズ・・・他の素材や自分の画像をアップロードして入れ変えたり、タイトルや文章を直していくことです。

または、
❷の目的・種類を選んでも同様に開始することができます。

Canvaのデザインは自動保存なので、間違えても安心です。上部の(戻るボタン)で1つ前の状態にもどせます。数回押せば数回遡ることができます。

次回起動時は、トップ画面に「最近のデザイン」として保存されていて、クリックすると再編集できます。
デザインは合計5GBまでCanvaのサーバーに保存できます。不要になったものがあればマウスを右上にあてて、3点メニューを表示して 「ゴミ箱」に入れます。

ここからは、みなさん独自のアイディアで進めてくださいね。
初めから思った通りにいかないかもしれませんが、繰り返しやっていると必ず上達していきますよ。

ポイント : まず 始めること そして 続けること

 

ここからは、さらにCanvaの特徴について説明していきましょう。
 

Canva (無料プラン) のメリットとデメリット(注意点)

1.Canvaのメリット

✅ 1. 無料で高品質な素材が使える

  • 写真、イラスト、アイコン、テンプレートなど、多くの素材が無料で使えます。
  • 商用利用もOKの素材が多く、チラシやSNS投稿にも安心して使える

✅ 2. デザインが簡単にできる

  • ドラッグ&ドロップで直感的に操作可能。
  • 文字の追加、写真の切り抜き、背景の変更もボタン一つ。

✅ 3. クラウド保存・共有が可能

  • 自動保存で安心。
  • 他の人とURLで共有したり、一緒に編集したりもできます。

2.Canvaのデメリット(注意点)

⚠️ 1. 一部の画像や素材は有料

  • 王冠マーク(👑)がついている素材は有料(Proプラン限定)。
  • 間違って使うと、ダウンロード時に「透かし(ぼかしや文字)」が入ります。

⚠️ 2. フォントや機能に制限あり

  • 無料では使えないフォントもあり。
  • 背景リムーバーやマジック編集など一部のAI機能は有料。

⚠️ 3. 商用利用時の確認が必要
   無料素材でも、ロゴや商標、販売物に使うときはライセンスの確認が必要な場合があります。

商用利用とは、製品・サービスの宣伝や販売、金銭的な利益を得る目的でコンテンツを利用する行為全般を指します。具体的な例としては、企業ウェブサイトでの商品紹介、SNSでの宣伝、広告収入が見込まれる動画での利用などが該当します。商用利用に該当するかは、利用するサービスや素材の提供元のウェブサイトや利用規約を確認し、不明な場合は直接問い合わせるのが確実です。
個人で一般利用する場合はほとんど問題はないようです。

 

Canva (無料プラン) のAI機能を活用する

無料で使える以下のAI機能も装備されています。

 マジックデザイン(Magic Design)

  • 画像やキーワードを入れると、自動でおすすめのレイアウトを作成してくれます。
  • 無料プランでも一部使用可能。

 テキスト生成AI(Magic Write)

  • 文を自動で提案してくれるエディター。キャッチコピーや説明文を考えるときに便利。
  • 無料プランでのトータル50回
  • AI音声生成は無制限、テキストを入力するだけで簡単にAIによる音声を作成できます。動画やプレゼンテーションにナレーションを追加する際に便利

 音声生成

  • 無制限利用可
  • テキストを入力するだけで簡単にAIによる音声を作成できる
  • 動画やプレゼンテーションにナレーションを追加する際に便利

 画像と動画の生成

  • 画像生成機能は50回/無料プランの間のトータル
  • 動画生成機能は5回/月

 AI翻訳(Translate)

テキストボックス内の文字をワンクリックで翻訳できます(日本語⇔英語など)。
 

 

私のおすすめ! Canvaでフォトスライドを作ろう

手 順内 容
1.写真をスライドショー(動画)に複数の写真をつなげてBGM付きの動画にできる
2.音楽を追加(任意)無料音源ライブラリから選んで、BGMを挿入
3.スライドごとの表示時間調整各写真の表示秒数を自由に設定可能
4.テキスト追加(任意)メッセージや説明文、日付などを写真の上に挿入
5.アニメーション効果(任意)写真や文字に動きをつけて、より印象的な動画に
6.動画として保存MP4形式でダウンロードして、SNSやYouTubeにアップ可能
手元写真5枚をアップロード、編集後MP4ファイルをダウンロードして別動画編集ソフトでファイルサイズ圧縮
22秒 6.1MB→1.6MB へ

 

シーン活用方法
家族の記念日思い出の写真をまとめた「フォトムービー」を作成し、ビデオレターや贈り物に
地域イベント写真でイベントの様子を伝える報告動画に
子どもの成長記録月ごと・季節ごとの写真で成長アルバム動画
趣味の作品集作った作品を紹介するスライド動画に
  • 動画はデータ量が大きくなります動画の利用方法によって書き出し設定を工夫しましょう。
  • 写真は横向きが動画に合いやすい(縦でもOKですが画面が切れることがあります)
  • 音楽をつけると感動が倍増!
  • 無料プランでは1回に30秒〜数分程度の動画が作成可能
  • スマホ・タブレットからも操作できます(Canvaアプリ)が、写真や動画の転送には通信量に気をつけましょう

1.文章の入力、レイアウトの調整などの細かい操作がしやすい
2.他の動画編集ソフトとの連携がしやすい
などの理由で、パソコンでの利用をおすすめします。

 

共有の種類

1.ダウンロード(保存)形式

PDF、PDF(印刷用)、Micosoft PPTX(パワーポイント ドキュメント)、MP4形式動画、JPG、PNG、SVG、GIF、選択した素材のダウンロード

2.その他の共有

プレゼンテーション(リンク共有のストリーミング)、公開閲覧リンク、ブランドテンプレート、プレゼンと録画

3.紐付けできるクラウドサービス ( デザインの保存/クラウドに保存されている素材をアップロード )


 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
従来のデザイン・・・・ツールとは一線を画す、優れたサービスだとご理解いただけたでしょうか。

Pro有料版にしても、年一括払いだと約700円/月という価格は、内容に比して破格と思います。
私が始めた頃は確か1350円でした( ; ; )

この記事のほとんどのデザインはCanvaを使用しています。
私自身、Canva Proを使い始めて5年経ちますが、まだまだ使いきれていません。しかもCanvaがAIなどの機能を中心にどんどん進化しているので追いつきません。

あなたのアイデアと目的、何度もやってみる気持ちで一緒にチャレンジしましょう。

デザイナーになるつもりはないけれど、身の回りにあるものをより美しく仕上げたい、仕事上で完成度の高いものを作りたい、そんな方にエールを贈ります。

わからないことがありましたら、ぜひお助け隊講習会へのご参加をお待ちしています。
 

一緒にがんばりましょう!

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